「BUILD FUTURE」という視点

弁護士 平岡 将人
Masato Hiraoka

東京・銀座事務所
第一東京弁護士会所属

弁護士 平岡 将人

東京・銀座事務所
第一東京弁護士会所属

経歴
埼玉県入間市出身
中央大学法学部法律学科卒業
弁護士法人サリュ銀座事務所所属
弁護士法人サリュ前代表

「BUIRD FUTURE」(ビルドフューチャー)というのは、直訳すれば、「未来をつくる」という意味です(造語です。)。
未来指向の考え方、私が紛争解決にあたって大切にしている考え方です。何のために紛争を解決するのか、それは、あなたが主導権を握り、あなたの旅路を歩いていくためです。
相続は、人が死亡したときに起きるものです。
それでも、死に向かって、未来のためにできることはあります。
また、大切な人がなくなった後に、その人の遺志を実現する未来をつくることが大切ではないでしょうか。

会者定離(えじゃじょうり)~遺言のススメ

父方の実家が寺院であるため、小難しい熟語で恐縮ですが、「生者必滅会者定離」と言うように、生きる者は必ず死に、出会った者は別れるのが定めです。
寿命、病気、事故・・・。残念ながら、人は誰であれ生命を終えるのです。それを不吉とか、縁起が悪いとか、思うのは当然です。
しかし、それは定めであり、避けられない未来です。そうであれば、その後に禍根を残さないように、未来のためにできることはしてほしい。私はそう考えます。
未来のために、今できることをしませんか。法的には、それは遺言という法律行為をすることです。

「疑い」は人を争わせる
~財産の管理について

相続は、家族であるはずの親子、兄弟にもかかわらず、遺産を巡って紛争が起きることがあります。そして、それは遺産の多寡に関係がないのです。

では、何が家族を争いに導くのか。私の経験によれば、それは「疑い」です。
子供からしたら、親の愛情は別け隔てなく与えて欲しいものです。相続紛争は、遺産の分配の形をとるために、お金の紛争と思われがちですが、争いの根源はより素朴な感情なのではないかと考えています。
相続人の一人が、内緒で親の愛情をより多く受け取っているのではないか。そのような疑いが、遺産の多寡にかかわらず骨肉の紛争を招くのだろうと私は考えています。

人は、死の間際の数年間、闘病生活によって、財産の管理を人に任せざるを得ないことがあります。長期入院であったり、認知症の進行であったり。
この間、親の預貯金や財産を、相続人の一人(一緒に暮らしている子どもであることが多い)が管理します。もちろん、多くの人は、適正に親のために使っていることでしょう。しかし、「疑い」フィルターで見れば、それでも疑われてしまうのです。親の介護をして、支払いから何から面倒みて、しかも後から疑いをかけられて。疑いが怒りを呼び、それが相互に増幅されていくわけです。

今、私の文書を見ている方が、親であれば、愛する子どもたちのために、このような「疑い」を晴らす対策をしてください。

子なのあれば、将来の紛争の種である「疑い」を取り除いてください。

それが、未来をつくるとために、今、できることです。

印象に残っている相続事件

たくさんの相続事件に関わってきましたが、「BUILD FUTURE」を教えてもらった事件は印象的でした。

私がまだ駆け出しだったころの話です。とある遺産分割事件のことです。双方代理人が就任し、代理人間で協議が概ね整いました。法的にはまったく問題のない提案です。しかし、依頼者は、この提案にOKをくれないのです。

なぜだろう。私も困ってしまいました。
ともに担当するリーガルスタッフとどうしようか協議をした結果、依頼者と打ち合わせをして、理由を聞こうということになりました。
打ち合わせの際、同席するリーガルスタッフがうまく話を聞き出してくれて、依頼者から生い立ち、結婚を決めた時の話、今の思いなどを聞くことができました。
それによって、私はなぜ納得できないのかを知ることができ、その思いを相手方の代理人にも伝えました(死後にまで子どもとしての立場を否定されたくないということです。)。
そうしたところ、その点を考慮した文書を相手方が出してくれました。それを依頼者に伝えたところ、提案は一切変わっていないのに、OKを出してくれたのです。

これは、たまたま美しく終わったという神話のような体験かもしれません。しかし、この体験が私の出発点となり、目指すべき目標となっています。

※上記の事例は、実際の事例ではありますが、本サイトへの掲載にあたってはご依頼者様の秘密に十分に配慮するため、趣旨を逸脱しない範囲において事案を一部加工、抽象化、一般化、匿名化しています。

注力取扱事案

  • 遺言書作成
  • 遺言執行
  • 生前の財産管理(任意後見契約、助言等)

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